
『ハンタマ』
Kenとぼくはお互い娘を連れてハンターマウンテンに滑りに行ったんだ。
昔、ぼくがスキーをしていた頃よく行ったスキー場なんだけど、久しぶりに訪れたハンタマはキッカーやパイプなどもあるスノーボードパークと化していた。
雪質はなんかカリカリしていて良質とは言えないものの、水分を多く含んだ重い雪質よりは好きになれるのでぼくは気に入った。
東京からの距離もそう遠くはないし、東北自動車道って関越に比べて混まないイメージがあったので、来シーズンもかなり利用するだろうな。
この日は前回(Mtジーンズ)のような鬼コーチがいないので、手抜き滑りをしても何をしても怒られない。ぼくの自由に滑ることができることを本当にうれしく思っていたんだ。
実際滑ってみてなんか調子がいいし、前回よりもスピードに少し慣れたみたい。
気持ちよく滑っていると、前方が混んでいたり、ちょっとスピードが出すぎたりするんだけど、その都度荷重による減速がスムーズにできたりするんだ、それって鬼コーチFさんのおかげなのかな?と改めて思ったんだよ。
何度もひざの屈伸による過重で両足のももがパンパンに張ったつらい思いが、今日の滑りにつながるんだね。初心者だから最初が肝心!正しいことを繰り返すことが上達への近道なのかもしれないんだね。
娘たちはと言うと、お手手つないで直滑降なんでパパたちよりも数倍速い速度で滑走していく。ぼくとKenは必死に追いつこうとするけど、彼女たちには到底かなわない。
昼休みもそこそこに、この日は滑り倒したので大満足の1日だった。
このシーズンは、家族(ママも一緒)でもハンタマに行ったんだ。やっぱりいいスキー場だなと思ったよ!


いやぁ雨が続きますね。
梅雨だから仕方ありませんが、
今日は勝手なぼくの夢のお話です。

【新人類】
自分が癌に侵された夢を見たことはありませんか?
医者から宣告されるのです。
「あなたは肺癌です」と。
きっとこの後、いろんなところに転移するんだろうな、もうぼくの人生も長くはないなと嘆くのですが、よくよく考えると、癌細胞もぼくを死に至らしめると一緒に死ぬことになるのだなと思うのです。
ぼくは癌細胞君にあんまり活発に働き過ぎると一緒に死ぬことになるよと、話しかけるのです。
すると癌細胞君はぼくの体の中でじっくりと活動し始めて、肺がすべて癌細胞になってしまうのですが、きちんと肺としての機能を保ったまま癌細胞になっていくのです。
そうやって次には心臓と、徐々にぼくの体は癌細胞に侵されつつも以前と同様に生活できているのです。
そしてこの夢では、何故かすべて癌細胞に変わってしまったぼくの全身は灰色をしているのです。
超人ハルクのグレー版みたいです。
尚且つ今までの体よりも数倍丈夫になっているのです。
癌細胞は強いですから。
そうやって生きながらえる夢なんですけどね。
そんな都合のいい夢です。


↑ この間、実家のすぐ近くでカミキリムシを見つけました。
私と、私の父と、娘とで観察しました。
ウルトラマンの最終回に出てくるゼットンに似ているなぁ・・・なんて考えていました。
本日は、むかしボケッとよく分かんないこと考えていたことのお話です。
【【【宇宙】】】
とても穏やかな午後の日差しが一筋、開けっ放しの窓から斜めに差していた。
季節はいつだったか覚えていないが、風のない温かな日で、ぼくはその一筋の日差しの中でフワフワと浮いている小さなほこりの粒を見つめていた。
まるで宇宙のようだ。
小さなほこりの粒がいくつもの惑星で、そのひとつの惑星では命が生れ、そして消えていく。
ぼくらの時間の感覚と、ほこりの惑星ではあまりにも違う。
ほこりの惑星は1ミリ動くだけで、ぼくらの時間でいう何百億年という時間が流れているのだ。
そんなことを考えながら、ぼくはほこりの惑星にそっと近づいた。
風をたてないように。
そして手をそっと上げて、そのほこりの惑星めがけて振り落とした。
もし、ほこりの惑星に人が住んでいたのなら、一瞬にして世界が消えてしまっただろう。
そう思った時、ぼくらの住んでいる宇宙の外に巨大な人間がいて、ぼくがしたように巨大な人間がぼくらの宇宙に手を振り降ろしたら、やっぱり一瞬にして地球は無くなってしまうだろう。
そんなことがあるはずがない。
そんなことを出来るのは神様だけだ。
でも、なんだか地球や人がちっぽけに思えた。

高橋君
昔ぼくがテニススクールに通っていた頃の話なんだけど、そのテニススクールの同じクラスに高橋君というひとつ年上の頑丈な男がいたんだ。
高橋君は大工が職業だから腕っ節が自慢で、ツボにはまったフォアストロークなんていったら、それはそれは凄まじいのなんのって、だからといってテニスがとても上手いかと言ったら、そうでもないんだけどね。展開の早いぼくの動きで高橋君のパワーを封じ込めちゃうのさ!
ある夜、高橋君からぼくに電話があったんだ。
「高橋ですけど、夜分遅くすみません。今お話しできるでしょうか?」
豪快な高橋君は、神妙且つ丁寧な言葉使いで切りだすので、
「そんな他人行儀でどうしたんだよ?変だぞ」
って聞いてみたんだ。
「実は、折り入って相談したいことがありまして、お時間いただけないでしょうか?」
って彼らしくない弱々しい言葉でつづけるんだよ。
「今度のスクールの練習後に、相談に乗ってもらえませんか?」
ってね。
「そりゃかまわないけど、その敬語はやめてくれよ!」
「すっすみません。」
なにがあったんだろう?殺しても死にそうにないあの豪傑が、こんなに落ち込んでいるなんて、ぼくは高橋君の相談を聞く約束をした。
約束の練習日、高橋君はスクールに来ていなかった。ぼくは、落ち込んでいてとても練習どころではないのだろう、スクール時間が終わったらきっとくるに違いないと思い、練習後スクール内のベンチに座りしばらく高橋君を待っていた。
そこへテニス仲間のK子ちゃんがやってきて
「練習終わったんでしょ、そこで何してるの?誰か待ってるの?」
と聞いてきた。
「高橋君と約束したんだけど、まだ来ないんだ」
ぼくは高橋君との会話をK子ちゃんに話して聞かせ、
「なぁ変だろ?あいつどうかしちゃったのかな?」
とK子ちゃんとしばらく高橋君を待つことにした。
ぼくとK子ちゃんがベンチで高橋君を待っていると、テニススクールのコーチがやってきて、ぼくらの傍らに座り取り留めのない会話に加わった。
コーチはコーチ業を職としているのではなく現役の大学生4年生、アルバイトでテニススクールのコーチをしているんだよね。
ぼくら3人はそれから1時間くらい話していたかな、けど高橋君は現れない。
もう多分、高橋君は来ないなと判断して3人でお茶をしにファミリーレストランへ行くことにした。
ファミレスで高橋君のことをコーチに話して聞かせた。
「あの高橋がさ、なんか弱々しいんだよ。女にでもふられたのかね?」
「自分から約束したのに来ないなんて、ちょっと酷くない!?」
とK子ちゃん。
「でもさ、なんか暗いし敬語だよ。自殺なんかしてないよな」
ってね。
するとコーチが、なんてリアクションしていいのか分からないって顔で、
「実は私、4月からここで働くことになったんです。」
と大学4年生のコーチは自分が就職した会社の名刺をぼくたちに見せてくれた。
「ああそうか就職決まったんだね。もうスクールで会えなくなっちゃうね」
「なんか寂しくなっちゃうわ」
とぼくとK子ちゃんはコーチの名刺をみつめた。
コーチが就職した会社はあるカード会社で、その名刺にはコーチの名前が印字されていた。
高橋と・・・!?
「ん・・・?タ・カ・ハ・シ・・」
「もしかして高橋って、高橋君!」
ぼくとK子ちゃんはビックリ!コーチの名前が高橋とは露程も知らず、いつもコーチと呼んでいたから名前なんか関係なかったんだよね。
「ええ、そうです。私です。」
と、気まずい雰囲気がしばらくぼくをフリーズさせた。
コーチ高橋君は、就職したカード会社のカードの会員募集のノルマを受けて、ぼくに白羽の矢を立てたんだ。
とはいっても保険の勧誘と同じで、営業がうまくいかないと顔見知りにお願いするというのは気が引けるようで、お願いされた方も断りづらかったりと、なにかとギクシャクするものなんだよね。
高橋君のことを暗いとか、弱々しいとか、女にふられたとか言っちゃった手前、勧誘も断れなくて、ぼくはカード会員にならざるを得なくなってしまった。


写真は北海道で私の先輩が撮ったものです!(拝借)
Mtジーンズ
60歳になる大先輩のFさんは、ぼくがスノーボードを始めたことを知って、一緒に行こうと誘ってくれた。
Fさんは50歳からスノボを始めて、バッチテストの1級を持っているバリバリのボーダー。そんなFさんからの誘いだから、いろいろためになることを教えてもらえるだろうと楽しみに出かけた。
ゲレンデでぼくの滑りをひと通り見たFさんは、
「バックターンのターン弧が小さい。ターンが始まって谷底を見たら、そのまま我慢して谷を見続けろ」と言う。
「そんなことをしたらスピード出すぎちゃいますけど?」と聞くと、
「ある程度のスピードがないとカービングにならないんだ」と言うので、とにかく言うとおりにバックターンのターン弧を大きくしようとスピードに乗った。
そして転がった。
スピードを出すということは、当然、重心を低くくしないととっさの判断に間に合わない。
いわゆる、のんびり走る車は車高が高くてもスポーツカーのように早い車は車高が低いのと同じように。だから、やっぱり足の筋肉はパンパンに張ってしまうんだよね。
ゲレンデの端で一息つきている時に、緩斜面を振り子のように体軸を傾けるだけの、膝の屈伸をそれほど必要としないショートターンをしている人を見て、
「あれっ、あれっ、あれやってみたいんですよね」と言うと
「ああいう滑り方もあるね。でもまずはスピードに乗ったカービングだね」と聞く耳持たず。
その後Fさんの口から出てくる言葉はカービング!カービング!カービングだらけ。その体育会系の特訓に、もはやリゾート気分は吹っ飛んだ。
まあ仕様がないけどね、Fさんはぼくのテニスの大先輩でもあって、まだぼくが下手くそなテニスをしていた頃のコーチみたいな人だったから、地獄の特訓はお手の物なのさ。
